毎日をただなんとなく過ごさない

興味あることを気ままに。くだらないことも真面目なことも。

ヒッチハイク1日目 〜ヒッチハイクという名のデスマッチ〜

今日という日にタイトルをつけるとするならば何が良いだろうか




14時半
スタート地点である熊本インターチェンジ前に到着、すぐさまスケッチブックを掲げた



15時
ポイントを変えるため反対側へ移動
まるで釣りでもしてるようだ。スケッチブックに「目的地」という名の餌を書いて車を釣る
いや、というよりかは自分が「餌」になった気分だ。釣りを趣味としている人たちは心得ていてほしい。


「餌」への注目度が半端ないということを


ただでさえ餌にされているというのにさらに追い打ちをかけるかのようなこの羞恥!
ただごとではない。まるで動物園で希少種を見るかのように自分の前で車の速度を落とし体を乗り出して「餌」を見ている
そしてその動物が希少種でもなくただのマウンテンゴリラだとわかった途端逃げるかのように去っていく

そうか、これが動物園で過ごしている動物の気持ちか。はっきりいってメンタルが違いすぎる。こんな生活を強いられながらも自分の体をさらけ出し、たくさんの人に見られながらご飯を食べ挙げ句の果てには排泄行為すらもやってのける彼らは並大抵のメンタルではない。それに加えうんこを投げつけうんこの上で寝るマウンテンゴリラに関しては正気の沙汰ではない。いやまてよ、このままヒッチハイクを続けていたらもしかすると僕もそうなるのかもしれない。そうか、今まさに僕は動物へと退化しようとしているのか



というどうでもいい話はさて置き、

15時半頃
そろそろSNSに載せるようにヒッチハイクしてる姿を写真に撮っておこうと一生懸命カメラをセットしていたその時、1台の車が止まって声をかけてくれた!

なんだこの人は?スケッチブックを裏返しにして地面に置き、路肩の茂みで僕の体は隠れきっていたのになぜこの人は僕がヒッチハイクをしてると気付いたのか、まさかこの男僕が今日この時間ここに立ってヒッチハイクをしているという情報をどこかで入手し、暗殺を目論みあたかも偶然通りかかったのを装いどこかへ連れ去って消そうとしているのではないのか、、、しかしツメが甘かったな!僕は今スケッチブックを裏返しているのだ!!!!それなのになぜ目的地まで知っているのだ!!さあ名乗れ!今すぐ名乗りどこで情報を入手したかを吐け!俺はそんな簡単に引っかかる男ではないぞおおおおお!!!

と思いながらも僕は全力のお辞儀と共に急いで荷物をまとめ飛び乗って、これでもかというぐらいお礼を連呼した。
これがヒッチハイクというものか、目の前に止まってくれ声を掛けてくれた人は後光が差し、その姿は神に見え、マウンテンゴリラという存在の小ささを押し付けられる。マウンテンゴリラというのはこうもちっぽけなものなのかと改めて痛感した瞬間である。






このままでは今日1日の流れが最後までかけそうもない気がしてきた。

1人目の男性
開始から約1時間後降臨
熊本IC - 八女IC (44分)
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いただいたもの:コーヒー、優しさ、切り札

前に自分自身もヒッチハイクをしたことがあり、これまでにも2人のマウンテンゴリラを拾った経験あり。
今回で3神目。

そしてこの時広川-福岡間は雪のため交通規制。
17時に解除され広川SAに歩いて向かう
八女IC - 広川SA (1時間7分)
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広川SAに入ったのはいいものの全く人がおらずしばらく呆然と座るがこのままでは凍死することに気付き数少ない車に声をかける。

一度断られたけどもしばらくしてすぐそこまでだったら、という男性降臨
2人目
広川SA - 久留米IC (14分)
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大学4年生の娘がおり2年生の時に福島にボランティアで行った経験があるとのこと、マウンテンゴリラを拾ったのはおそらく初めて?

再度下道からスタート

1時間ほど久留米ICでマウンテンゴリラをしていると
物凄い勢いで声をかけてくれた男性降臨
3人目
久留米IC - 太宰府IC (25分)
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今までに3人ほどのマウンテンゴリラ捕獲経験あり。そのうちの1人はドイツ人、行き先は「NAGASAKI」だったらしい。
冒険心好きだよ俺ー!!いいねー!君運が良いねー!とすごい励ましてくれ勇気と元気を頂く。いやー探してたんだよねヒッチハイクゴリラ!もう見つけたら絶対拾っちゃうよねー!と、みんながみんなこんなだったら凄く楽しいのに、と思いながら楽しい時間を過ごす。







がしかし





太宰府ICに着き降ろしてもらったのはいいけれど、2時間ほどしても拾ってくれる方はおらず時計の針(着用している時計はデジタル表記)は22時を過ぎていた。
このままでは身動きが取れなくなってしまう。と危機感を覚え決死の判断をすることに。




太宰府IC - 天神 (2時間26分)
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軽く10キロはあるであろう荷物を背負い歩いて天神に向かうことを決める。
なーにたかが12km、軽くいけるだろう、と余裕の表情で歩き始めた。1時間を経過した頃、下を向き小声で「頑張れ...がんばれ...俺は運がいい...やれる...ぶつぶつぶむぶむばふむふむふ」とまるで呪文を唱えるように歩いており、とうとうマウンテンゴリラ本来のナックルウォーキングになろうかとしていた。

そしてなんと歩き始めて2時間半、目的の天神はジョイフルに到着!!!!急いで荷物を置きドリンクを飲み、寝ようと試みたが俺のスモールハートキャパシティーは人目を気にしてしまいなかなか眠れず、満喫に移動しようと決意する、が足が思うように動かない。




初日からこれでは先がおもいやられるわ。