毎日をただなんとなく過ごさない

興味あることを気ままに。くだらないことも真面目なことも。

ヒッチハイク4日目 〜言葉の壁〜

 

 

 

「いぬのうんこおおいです」

 

 

 

 

 

 

 

「ちんちん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うんこ」

「うんこぉ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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12:00

起床、ゆっくりと従兄弟宅を出発

 

外は生憎の雨

 

 

 

14:00

生憎の雨ということもあり、少し中だるみということもあり禁断の手を使い、電車という名の"物凄く早く動く長い鉄の塊"に乗り京都へ向かうことに。

 

大阪駅 - 京都駅(約30分)560円

 

15:30

京都駅へ到着。

今日は全国的に雨ということもありどことなく暗い

京都ではいろいろなところを見て周りたかったということもありあまりすぐに離れたくなかったのでゲストハウスへ泊まることに。

 

16:30

ゲストハウス到着。

予約もしていなかったので泊まれるか不安だったけれど、たまたま1人分空いている、とのことでそのままチェックイン。

予約しないで入れる人って珍しい、ヒッチハイクで来た人も初めてだと言われた。

さすがラッキーマン。もうこの先良いことが起こるとしか思えない。

今回泊まったゲストハウスはこちら

kyotoguesthouse.net

築100年ということもあり多少音は響くものの、風情があり、とても素敵なところでした。

 

こちらがロビー(共有スペース) 

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右側に少し見えますが冬はこたつもありゆっくりできます。

 

 

 

洗面台も可愛くて冬はお湯が出るようになっているという優しさ。

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インターネット使用スペースもあります。

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全体的に赤系で統一してありとても温かみのあるゲストハウスです。

 

 

 

18:00

ゲストハウスが京大の近くということもあり京大付近の定食屋で夕食。

ゲストハウスのスタッフにここらへんで定食を食べるとすればどこがいいかを聞き、お店に入って注文をすると、、、

 

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量多っ!!!

 

チキンカツ定食600円

 

19:30

ゲストハウスに一度戻り夜の街を見るために"四条大橋"へ

 

20:30

四条大橋へ到着。

金曜日ということもあり人は多かったものの雨ということで歩き辛くめちゃくちゃ人が多い!とまではいかなかった。

一通りぶらぶらしてゲストハウスへ戻る。

 

22:00

ロビーにてブログを書く。

目の前に台湾人の女5人グループがこたつを囲み談笑している。

 

 

 

すると突然。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いぬのうんこおおいです」

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいやいやいや、聞き間違いですよね。

さすがに片言とは言えなかなかに良い発音でしたよ。こんな夜中に、もちろん犬はいない。うんこなんてしてるはずもない。

 

 

 

いや待てよ

 

 

もしかするとそのこたつの中には犬がいるのか?そうか、自分には見えていないだけでその中では犬がうんこをしているのか。の割には至って冷静だ。匂いもしてこない。やっぱり単なる聞き間違いだろう。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちんちん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちんちん!?もはやド直球やないかい。何も隠そうともせず、一切の照れもなく、ただただ真顔で一言

 

 

 

「ちんちん」

 

 

 

なかなか言えたものじゃない。しかも忘れてもらっては困るが、君たちだけではなく同じ空間に一応男子である僕も存在しているのだということを。

彼女らにとって他人など微塵も気にしないのだろう。僕が今回のヒッチハイクの旅で得たかった"周りの目を気にしない"ということを彼女らはいとも簡単に習得していた。そうか、これが周りの目を気にしない者たちの会話か。。。やはり僕にはまだほど遠い存在である。満員電車の中で「ちんちん」などと真顔で言っていたら間違いなく注目の的であろう。それどころか下手すると周りの人はその人に近づいてはいけないと、距離を置くだろう。そう、そこにはその人を中心に誰もいない空間ができるのだ。なるほどそれが神の領域か。常人には作り出すことのできない領域を20そこらの女性が簡単に作り出せるだなんて。。。もう少し彼女らを観察し少しでも得られるものがあるのなら全力で吸収しよう。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うんこ」

 

 

「うんこぉ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はそっとパソコンを閉じ、部屋に戻った。

 

僕にはまだ見知らぬ人の前で真顔で「うんこ」の発音を声に出して勉強することなどできそうもなかった。